オナ禁をする理由〜中編〜
前編はこちら↓
いい学校に行けばモテる、そう教えられた私は勉強の事しか考えなくなった。
そして、より欲に忠実になった
惰眠を貪り、毎日を机の前で過ごし、ファミマ飯で過ごし、夜の多くの時間をストロークに費やした
もし勉強をしていなかったら、ただのゴミ人間のような生活であると、振り返って思う。
人間がどれほどダメになれるかの良い実験台だった。
幾日もこの生活を過ごすと、受験も終わりを迎える。
机に向かってはいた私は、それなりの大学の合格を掴みとった。
「よっしゃ受かった、これでセ○クスやり放題だぜ!」
欲に忠実な私は、素直にそう思っていた。とてもピュアな心であると思う。
大学生活をスタートさせた私は、失意の中に居た
先生が言っていた事と違っていたからだ。
理系だったので周りは男ばかり。
彼女どころか女の友達さえできず、完全に終わっていた。
少しばかりの周りの女にも軽く扱われる始末。
蜘蛛の糸のように細い、女との関係性も切られたように感じられた。
周りを責めることに私は走った。
「いい大学に入った俺を認めない女が悪い」
「嘘をいった先生が悪い」
「日本という国が悪い」
当り散らした私には、人間としての尊厳は微塵も無かったと思う
ゴミとして毎日を過ごす私は、2ちゃんまとめを読むことを習慣としていた。
女叩きの記事を見ては、専業主婦、ギャル、ビッチなどあらゆる女への怒りをぶつけ、自分の小さな正義感を満たすことに1日を費やしていた。
「女はダメだから、自分に関心を持たないのだ」
「俺は高尚だから女に興味をもつ必要がない」
私は、でっぷりとした腹をさすりながら、どんどん女叩き思考を固めていった
そんな日々を過ごしていた時に、2ちゃんまとめ内で「オナ禁」に関する記事を私は見つける・・・
後編に続く