オナ禁をする理由〜前編〜
華の大学生活
バイトしてお金貯めて、みんなで海に旅行。
彼女なんかもできちゃって、幸せな毎日。
そんな日が絶対来ると思っていた私は、失意の中に居た
遡ること高校三年生の時、私は受験生だった。
志望校に合格するために毎日勉強し、未来の自分の為に今を犠牲にした。
つらい日々だった。勉強のストレス、志望校に受かるかわからない不安、ピリピリとした環境。
私を囲む全ての物が、プレッシャーをかけてるように思えた。
もちろん逃げたくなることがある、人間だもの。
私は発散できない不安感を食で解消しようとした。
ファミリーマートライフ、そう呼びたくなるほど私の生活はファミマ中心だった
ファミチキを貪り、ファミマのピザマンを食べる。365日のどの日を取り出しても、そのルーティーンだろう
みるみる私の腹は膨張していった。鍛えられた筋肉のようにまるまると
受験前の体重から25kg増えたことに気づいた時には手遅れだった。
もう今を犠牲にするしかない。そう思った
しかし、体重を犠牲にしながらも、私は望みをもって生きていた。
なぜなら、どんな人間にも華の大学生活は来るからだ。
バイトしてお金貯めて、みんなで海に旅行。
彼女なんかもできちゃって、幸せな毎日。
華の大学生活は、大学生の権利である。頑張った先の延長にあって当たり前。
幾度となく「いい学校に入ればモテる!」と言われた私は、頑なな信念を持つのであった
中編に続く